アメリカ中部の町に帰還した3人の復員兵。義手になったホーマーは家族の同情に傷つき、アルは銀行家としての豊かな生活に戻り、フレッドの新妻は家を出ていた。明暗が分かれる3人の運命が見事に描かれている。
「もっと人生を楽しめ」2人は、そんな決まり文句を実践した。リドリー・スコット監督によるロードムービーでは、2人の友人、専業主婦として退屈な日々を送るテルマ(ジーナ・デイヴィス)と、気の強いウェイトレスのルイーズ(スーザン・サランドン)が、日常から逃れるために、1966年型のサンダーバードに乗り、山へと週末の釣り旅行に出かける。ところが、憂さ晴らししようと、途中で立ち寄ったバーで、テルマがレイプされそうになる。するとルイーズが38口径で男に発砲。何が何だか分からぬまま、2人は逃亡するはめに。全国指名手配犯となった2人は、決意を新たに、無謀な行動に。グランドキャニオンを背景にしたラストシーンで、絶対的な自由を手にした彼女たちの描写が印象的だ。
アメリカのジャーナリスト、マイケル・ムーアによるドキュメンタリー。アメリカの銃社会を取り上げ、各界の著名人に突撃取材を敢行。そのパフォーマンス的取材力は本作をリアルなエンタテインメントにしている。
人生はいつも長い旅路。出会いと別れ、喧嘩と仲直り、熱愛と惰性……倦怠期を迎えた結婚12年目の夫婦が今再び愛を取り戻そうと旅に出る──。
1979年、韓国。絶大な権勢を振るっていた大統領の直属機関、KCIAこと中央情報部。そのトップに立つ部長と政敵たちが、し烈な権力争いを繰り広げてゆく。
エースは、動物にしか愛情を持てないペット探偵。スーパー・ボウルの開催がせまったある日、出場チームのマイアミ・ドルフィンズのマスコットであるイルカのスノーフレークが何者かに誘拐されてしまった。ドルフィンズの女性社員メリッサは、エースにスノーフレークの捜索を依頼する。エースが最初に犯人として目をつけたのは、大富豪ケンプ。ケンプの屋敷で開かれるパーティーで、やりたい放題好き勝手捜査したけれど、ケンプは犯人ではなかった。しかし、エースはこの時、犯人にたどりつくあるヒントを見つけていた。
3人のバックパッカーは、彼らを待ち受ける地獄の見当もつかず、快楽主義的な期待に応えることを約束するスロバキアの街に向かう。
アメリカの田舎町で、いつか訪れる世界の終わりにそなえて備蓄を続ける男。そして、物を捨てられない未亡人。そんな、老境に差し掛かった男女の恋の行方は...。