退屈な日々を送る理髪師に転機が訪れる。彼が思いついたちょっとした恐喝は、悪夢のような日々の始まりだった。 共作で数々の名作を世に送り出したアメリカのコーエン兄弟監督・脚本によるクライムサスペンス。2001年カンヌ国際映画祭最優秀監督賞、ナショナル・ボード・オブ・レビュー最優秀主演男優賞を受賞したほか、多数の賞を獲得した。原題は『The Man Who Wasn’t There』。

夫婦生活に不満を抱えるケイトは精神分析医エリオットのもとへ通っていた。そんな彼女が美術館で出会った男性との情事のあと、剃刀を手にした女性に惨殺される。現場に偶然居合わせたコールガールのリズは、警察から疑いの目を向けられ、街中で危険な目に遭いながらも、ケイトの息子ピーターと組んで真犯人を追うことに…。

ダン・ギャラガー(マイケル・ダグラス)は、ニューヨークの弁護士。彼は妻がいない間に、魅力的な女性アレックス・フォレスト(グレン・クローズ)と関係を持ってしまう。その情事が過ちだったと思い身を引いたダンは、全ては終わったと考えていた。だがアレックスは、彼自身や彼と過ごした時間を捨て去ることはできなかった。今日も、明日も、これから先もずっと……。彼の家庭を破滅させてまでも、彼女は執拗に彼を求め続けた。

テキサスで窃盗犯により服役中だった男が脱獄。パトカーをカー・ジャックし、何十台ものパトカーに追跡されながら里子に出された子供の元へ暴走する……。実話を元にしたスピルバーグの劇場用初監督作品。

現実感の希薄な社会に嫌気が差し、未知のスリルを求めてタイのバンコクにやって来た米国人青年リチャード。安ホテルに泊まった彼はダフィという男性から《ビーチ》の伝説を聞き、その場所を記した地図を受け取る。翌日、自殺したダフィを発見した彼は、地図が本物だと確信し、フランス人カップル、エチエンヌとフランソワーズを仲間にして《ビーチ》を目指す。数々の危機を潜り抜け、彼らは孤島の奥に《ビーチ》を発見する。

物語の舞台はネブラスカ州の小さな田舎町。 ある日、一人の少年に突如トウモロコシの神が舞い降り、彼は教祖となった。 そして、町の子どもたちが一斉に<大人狩り>を始めた…。

主婦ミフンは、出版社を経営する夫と小学生の娘と何不自由ない幸せな毎日を送っていた。ところが、そんなささやかな幸せが一瞬にして崩れ去る。クリスマス・イヴの夜、突然女が家にやってきてミフンの前で夫の愛人であること告白したのだった。半年後、一家は自然に囲まれた田舎に引っ越した。しかしあの日以来、ミフンの心には深い傷が残ったままだった。そんなある日、彼女は偶然知り合った青年医師インギュからある提案を持ちかけられる。それは、この夏の間、恋人として過ごし、どちらかが“愛してる”と言ったら終り、という“恋愛ゲーム”だった。

東南アジアの軍事国家シャドルーで活動していた国連派遣医療団が、独裁者バイソン将軍に拉致される。バイソンは連合軍の司令官ガイル大佐へ巨額の身代金を要求し、72時間以内に金を払わない場合は人質全員を殺すと脅迫する。脅しに屈しないガイルは、戒厳令を破って逮捕された無法者のケンとリュウを使い一計を案ずる。一方、バイソンは捕らえた国連兵士を使い恐るべき人体実験を行おうとしていた。