日本最大のやくざ組織・天道会。その傘下兵頭組組長が惨殺される。天道会若頭・鷲尾組組長・鷲尾一馬(小沢仁志)は、兵頭殺しの背後に元天道会若頭補佐で、今は東京の半グレやマフィア等を仕切る、明神良成(哀川 翔)の存在を確信する。同じ頃、鷲尾は天道会5代目会長・勝重(白竜)から遠山凪(堀田茜)の身柄を押さえるよう命令される。鷲尾は子分の沖田(本宮泰風)、伊達(中野英雄)、らと共に行動に出るが、武装した若者たちの集団に襲撃される。からくも凪をアジトに連れ出すが、彼女は「東京都カジノ計画」の利権争いのキーパーソンだった。 これによって、やくざ、マフィア、半グレ、警察、国家をも巻き込んだ、最大の抗争が始まる——
暗黒街に単身飛び込んで二つの組織を潰そうとする元刑事の活躍を描いた、鈴木清順監督×宍戸錠によるハードボイルド・アクション。マジックミラー越しのキャバレー、映画館のスクリーン裏の暴力団事務所など清順美学が全開!! 東京のある連れ込み宿で、男と女が抱きつくようにして死んでいた。無理心中だったが、男の身許を調べた警官たちはハッとした。男は竹下公一という現職の刑事だったのだ。数日後、世間がこの事件を忘れかけたころ、盛り場のチンピラたちを痛快にやっつけてまわるカッコいい風来坊が現われた。誰も本名を知らないが、“ジョー”というあだ名の男はチンピラたちを震えあがらせていた。図抜けた肝っ玉のジョーは野本組の用心棒におさまると、盛り場をのし歩いた。これは、野本組と睨みあっている三光組のボス小野寺や幹部の武智をひどく刺激した。しかし野本組には、なおジョーのわからない謎の組織がいくつかあった。どうやら麻薬につながるコールガールの大がかりな組織があるらしく、それを操るもうひとりの支配者がいるという。ジョーの眼がキラリと光った-。
《関東【山王会】 vs関西【花菱会】》の巨大抗争後、大友(ビートたけし)は韓国に渡り、日韓を牛耳るフィクサー張会長(金田時男)の下にいた。そんな折、取引のため韓国滞在中の【花菱会】幹部・花田がトラブルを起こし、張会長の手下を殺してしまう。これをきっかけに、《国際的フィクサー【張グループ】 vs巨大暴力団組織【花菱会】》一触即発の状態に。激怒した大友は、全ての因縁に決着をつけるべく日本に戻ってくる。時を同じくして、その【花菱会】では卑劣な内紛が勃発していた……。
叔父が経営するホテルで働くトシコは、ある日ホテルから逃げだす。その道中、組の金を横領した鮫肌と出会い、共に逃亡することに。ふたりは組織の幹部・田抜やトシコの叔父に雇われた殺し屋・山田たちから追われる中で、やがて互いに引かれ合うが…。
関東で一大勢力を誇る真田組組長・真田義勝が敵対する大滝会中条組のヒットマンに暗殺された。真田組直系若衆・国定新は肉親以上に慕った真田の暗殺を留置場で知り、怒りと哀しみに狂う。阪東連合幹事長・土方泰典の仲裁で真田組・中条組の手打ちの手筈が調えられていくが、一方国定を利用した世代交代を狙う絵図が描かれる。そして謀略のまま大滝会会長の暗殺は成功するが、ヒットマンが国定に差し向けられる!全貌を知った国定の猛り狂う野獣の血が暴走を開始する!
小学生の不動力は、父・巌が兄を殺すところを目撃した。それは、兄が夜叉組といざこざを起こしたオトシマエをつけるためだった。それから10年、高校生になった力は表向きは成績優秀で真面目な学生を装っていたが、裏では九州仁王会不動一家の若頭をつとめていた。しかし、彼にはさらにもうひとつの裏の顔があった。古い体質のヤクザ世界を崩壊させ、極道新世代を築こうとする組織のリーダーとなっていたのである。
新宿の歌舞伎町。身寄りのない葛城レオ(窪田正孝)は才能あるプロボクサーだったが、格下の相手に負け、試合後の診察で自身の余命がわずかだと知る。希望を失い街をうろついていたレオは、ヤクザと関わりのある少女のモニカ(小西桜子)を追っていた悪徳刑事の大伴(大森南朋)を殴り倒し、ヤクザと大伴から追われることになる。 『一命』などの三池崇史監督と『東京喰種 トーキョーグール』シリーズなどの窪田正孝が、ドラマ「ケータイ捜査官7」以来およそ10年ぶりに組んだラブストーリー。負けるはずのない相手に負けたプロボクサーの主人公が過ごす、アンダーグラウンドの世界での強烈な一夜を描く。『ビジランテ』などの大森南朋、『さよなら歌舞伎町』などの染谷将太をはじめ、小西桜子、ベッキー、村上淳、塩見三省、内野聖陽らが出演した。
某市長が何者かに狙撃され殺される。父の死を聞き、アラスカから戻った市長の息子・次郎は、現市長となった叔父の今村を訪ね父の死の真相を調べ始めるが…。