サスペンスの巨匠アルフレッド・ヒッチコック監督の最高傑作のひとつ。美女の自殺の裏に隠された巧妙なトリックを、謎めいたロマンスとともに描いたミステリー。 とある悲惨な事件をきっかけに、高所恐怖症となり、警察を退職したジョンのもとに、旧友から情緒不安定な自分の妻マデリンを尾行してほしいとの依頼が入った。断り切れなかったジョンは、その日の夜から尾行を開始。やがてマデリンを愛するようになってしまったジョンの目の前で彼女は身を投げた…。失意に暮れるジョンは、町をさまよううちにマデリンそっくりの女性と出会う。

戦火近づく'40年の仏領モロッコ、カサブランカは、自由を求めて渡米しようとする人々で溢れていた。ナイトクラブを経営するリックの元へ、ナチの手を逃れてここまでやって来た抵抗運動の指導者が現れる。だがその人物の妻は、かつてパリでリックと恋に落ちたイルザだった……。

完璧な計画の元に保険金殺人を実行した男女。だが思わぬ落とし穴が彼らを待ち受けていた……。ビリー・ワイルダー監督の初期の作品で、人間が陥りやすい暗部をじっくりと描いている。

アルフレッド・ヒッチコック監督の渡米第1作で、ダフネ・デュ・モーリアのベストセラー小説の映画化作品。イギリスの富豪のもとに嫁いだ後妻が、亡くなった先妻レベッカの幻影に悩まされていく。

FBI捜査官のデブリンと、スパイの汚名を着せられた男の娘アリシアの危険な駆け引き。公開当時話題を呼んだ、2人の長いキス・シーンなど、ロマンスたっぷりに描かれたヒッチコックのサスペンス。

列車の中でテニス選手のガイに声をかけた、見知らぬ乗客。その男はガイの私生活を熟知しており、交換殺人を提案するが……。映像の魔術に酔わされる、アルフレッド・ヒッチコック監督の傑作スリラー。

ジョニーは出所したばかりにも関わらず、競馬場の売上金強奪を企み仲間を集める。周到な準備の末、いよいよ決行の時が来るが、計画が成功したかに思えた瞬間、思わぬ展開がジョニーたちを待っていた……。

大企業社長の側近ジュリアン(モーリス・ロネ)と社長夫人のフロランス(ジャンヌ・モロー)は不倫関係にあり、社長殺害を計画。完全犯罪を成し遂げたはずだったが、ミスに気付いたジュリアンは犯行現場に引き返す途中、無人となった会社のエレベーター内に閉じ込められてしまう。そのころ、彼の車を盗んだ若いカップルが別の犯罪を引き起こしていた……。

“FEAR AND DESIRE”(52)に続くスタンリー・キューブリックの長編第2作で、商業映画としてはデビュー作にあたる。うらぶれたボクサーが、向かいのアパートに住む女を情夫の手から救い出そうとするというだけの物語だが、低予算の中で凝りまくった映像と、しがない男女のふれあいが切なく描かれている小品である。

ジョー・カーナハン監督、ジェラルド・バトラー主演によるヴァイオレンス・アクション。ネバダ州の砂漠の真ん中にたたずむ警察署が戦場と化し、若き女性警官と裏社会に生きる3人の男たちが殺し合いを繰り広げる。