1920年代の中国、 19歳の女学生・頌蓮(スンリェン)は、父親が亡くなった後実家が没落したため、陳佐千という富豪の第四夫人として嫁ぐことを余儀なくされた。彼の大邸宅に嫁入りした際には王室の様な待遇で、気持ちの良い足マッサージを受けた。屋敷の主人は、夜になり彼女の部屋に泊まる時門前に赤い提灯をかかげた。しかし頌蓮はすぐに全ての妾たちが同様の贅沢な待遇を受けていることに気づいた。主人は毎日どの妾の家で夜を過ごすかを決めるとその家の前に赤い提灯を灯し、その妾は足マッサージを受け、食事を決定したり下僕達の尊敬と服従を得ることができたのだ。 やがて、友情を築いたと思っていた第二夫人からの裏切りや、屋敷に出入りする医者と不倫をしていた第三夫人への凄惨な罰を目の当たりにし、主人の寵愛を巡る戦いの中で憔悴した頌蓮は次第に正気を失い、常軌を逸した行動に出るようになる…。

著名なミステリー作家のワイクは、妻の不倫相手で美容師のティンドルを自宅に呼びつけた。不倫の追及を受けるものと思っていたティンドルだったが、ワイクは「浪費家の妻にはほとほと困り果てていた」「私にも素敵な愛人がいる」と切り出し、自宅の金庫に保管している宝石を泥棒に扮して盗んで欲しいと言い出した。宝石には盗難保険がかかっているため、双方に利益があるという言い分であった。あまりにも虫の良い話だったが、金銭的に厳しいティンドルはワイクの筋書きどおりに、珍妙な手順で宝石を盗み始める。

女子高生のハルは、車にひかれそうになっていた猫の国の王子ルーンを助けたことから、その恩返しとして猫の国に招待される。気楽な猫の世界にすっかり魅了され、「このまま猫になるのもいいかも」と思ったハルは、ルーンの妃候補にされ、猫の姿に変化させられてしまう。このままでは人間の世界に戻れないとあわてたハルは、猫の男爵バロンの助けを借り、元の姿に戻るため奮闘する。

「ティン・カップ」という愛称を持つ、プロゴルファーのロイ。彼はゴルフの素晴らしい才能を持っていたが、大胆な賭けを望むその性格が災いして、現在は地位も財産も失い、落ちぶれた生活を送っていた。そんな彼の前に精神科医のモリーが現れる。知的な彼女に一目惚れしてしまったロイは、彼女を振り向かせるために、再び立ち上がる決意をする。