テリーは元ボクサーだが、落ちぶれた今は波止場で荷役をする日雇い労働者であった。テリーがボクサーをやめることになったのは、ギャングの一味である兄のチャーリーの指示で八百長をやってしまったからだったのである。 不幸にも、八百長試合の相手のウィルソンはタイトル戦に挑戦するまでのボクサーになった。 テリーはある日、地元のギャングであるジョニーの命令で、古い友人を呼び出し、結果的に殺害に関与してしまう。
セルジオ・レオーネ監督&クリント・イーストウッドによるマカロニ・ウエスタンの金字塔。無法者たちの勢力争いがやまない国境の町サン・ミゲルを舞台に、風来坊ガンマンが荒唐無稽な痛快アクションを繰り広げる。
J・ウェイン、D・マーティン共演、町の実力者の弟を逮捕した保安官チャンスが、わずかな手勢で一味の勢力に立ち向かう、ハワード・ホークス監督の傑作娯楽ウエスタン。 メキシコ国境の町リオ・ブラボー。保安官チャンスは、酒場のゴタゴタから人を殺したジョーという男を逮捕した。ジョーの兄ネイサンは手下を集め、釈放を求めてチャンスを脅迫する。チャンスはわずかな手勢で、ネイサン一派を迎え撃つが……。
デヴィッド・リンチ監督によるスリラー。ノース・キャロライナ州ランバートン。製材が主産業ののどかな町。よく晴れた日、大学生のジェフリーは、庭仕事をしていて突然異常な発作に襲われた父を見舞った病院からの帰り道、野原で異様な物を見つけた。手に取ってみると、それは何と切り落とされた人間の片耳だった……。
近松門左衛門の悲恋の傑作「冥途の飛脚」に登場する人形に語り部としての役割を持たせ、3つの純愛ストーリーを微妙に交わらせながら紡ぎだす北野武の意欲作。松本(西島)は社長令嬢との結婚のために捨てた恋人の佐和子(菅野)が自殺未遂したことを知る。しかし、駆けつけた彼が目にしたのは、全ての記憶をなくした彼女の姿だった…。ほかに老境にさしかかったヤクザ(三橋)と彼をひたすら待ち続ける女(松原)、事故で片目を失ったアイドル(深田)と彼女を慕い続ける青年(武重勉)の悲恋を描く。山本耀司の斬新な衣装も話題を呼んだ。
クラレンス(クリスチャン・スレイター)は、勤め先の店長が誕生日祝いに差し向けたコールガール、アラバマ(パトリシア・アークエット)と恋に落ち、すぐに結婚する。彼女のヒモと話をつけに出向いたクラレンスは成り行きで男を殺してしまい、あわてて持ち帰ったカバンの中には大量の麻薬が入っていた。麻薬を売り金を得ようとする二人に、マフィアと警察が迫り……。
温厚誠実な銀行員サム・ウィート(パトリック・スウェイジ)は、陶芸家として成功しつつある最愛の恋人モリー・ジェンセン(デミ・ムーア)と幸せな時間を過ごし、同僚の友人カール・ブルーナー(トニー・ゴールドウィン)とも良好な関係を維持しながら順調に仕事をこなし、平穏な日々を送っていた。 ある日、サムは勤め先の銀行で、コンピュータ内の口座データに異変があるのを発見した。カールが手伝おうとしたが、サムは断り残業して調べる…。 後日、サムとモリーが「マクベス」を観劇しての帰り道、モリーがサムに自分の心を打ち明けた。「貴方と結婚したい」。今まで、彼女が避けていた問題だったのでサムは驚く。悩むサムに、モリーはなぜ「愛してる」と言葉にしてくれないのかと問い詰める。「愛してる……」とモリーが言うと、サムは必ず「Ditto(同じく)」と答えていた。 しかしそのとき、暗がりから一人の暴漢がサムを襲った。そしてサムと暴漢は揉み合いになり、暴漢が持っていた拳銃が発砲された。そして暴漢は逃げ、それを追いかけるも取り逃がしたサムが諦めて戻ると、モリーが血だらけの自分を抱いていた。サムは死んでゴーストになってしまったのだ。
心の底から愛した女性と結ばれなかったチャン(トニー・レオン)は、「2046」というタイトルの小説を書き始める。それは“失われた愛”を取り戻そうと“2046”という場所を目指してミステリートレインに乗り込んだ男女を描いた小説だった。
娘に異常な愛情を注ぐ母のマリエッタ。彼女はある男に依頼して、娘の恋人セイラの命を狙う。だが暗殺は失敗に終わり、逆に男はセイラに殺されてしまうのだった……。出演はニコラス・ケイジ、ローラ・ダーン。
シェイクスピアの名作を現代に舞台を移して甦らせた、バズ・ラーマン監督作品。プロットや台詞を原作から忠実に引用しながらも、設定や映像はあくまで現代風、という大胆な脚色が話題に。主演はレオナルド・ディカプリオとクレア・デーンズ。