1996年関東の郊外埼玉県大宮周辺では巨大暴走族が蔓延り、日々若者の抗争が絶えなかった。 そこで一躍名を上げていたのが、県下一の勢力を誇る暴走族「桜神會」(おうじんかい)の吉田正樹(奥野壮)だ。 しかし、その活躍を面白く思わない青葉会と、その傘下に入った暴走族「魅死巌」(みしがん)の企みにより正樹は少年刑務所に送られてしまう。 少年刑務所での酷い仕打ちに抵抗する正樹だったが、娑婆に残った桜神會のメンバーが次々と青葉会に買収され、妻や娘も不当なゆすりに遭っていることを知る。 正樹は青葉会や魅死巌への復讐を誓い、一刻も早くこの灰色の壁を出るべく、まずは模範囚となることから始めるのだった。 いま、ある男の人生を賭けたリベンジが静かに始まった。
イシドールは叔父ウィリアムの二年前の“しくじり”を挽回しようと彼と恋人アリエルと共に張り込みを続けていた。叔父はホテルに雇われた探偵だったが、監視中に殺人事件が起き、解雇されたのだった。一方、パイロットの夫ルチアーノと共にチャーター機会社を営むフランソワーズことジェヌヴィエーヴは、マフィアの金を4000万フラン横領したボクシング・ジムの経営者、フォックスから、彼に借した金4000フランを取り返し、夫と別れて以後の再出発の資金にしようと考えていたのだったが…。