1941年、ナチス占領下のフランスの田舎町で、家族を虐殺されたユダヤ人のショシャナはランダ大佐の追跡を逃れる。一方、“イングロリアス・バスターズ”と呼ばれるレイン中尉率いる連合軍の極秘部隊は、次々とナチス兵を血祭りにあげていた。やがて彼らはパリでの作戦を実行に移す。

1945年、第二次世界大戦末期のイギリス、チャネル諸島のジャージー島。グレースは、この島に建つ広大な屋敷に娘アンと息子ニコラスと3人だけで暮らしていた。夫は戦地に向かったまま未だ戻らず、今までいた使用人たちもつい最近突然いなくなってしまった。屋敷は光アレルギーの子どもたちを守るため昼間でも分厚いカーテンを閉め切り薄暗い。そこへある日、使用人になりたいという3人の訪問者が現れる。使用人の募集をしていたグレースはさっそく彼らを雇い入れるが、それ以来屋敷では奇妙な現象が次々と起こりグレースを悩ませ始める……。

第2次世界大戦末期、ドイツの敗色が日増しに濃くなる中で誰よりも祖国を愛するがゆえに非人道的な悪行を重ねるナチス総統ヒトラーに絶望し、一刻も早く何とかせねばと憂慮を募らせていたシュタウフェンベルク陸軍大佐は、ある大胆不敵な計画を思い付く。それはドイツ国内で有事の際に反乱勢力を鎮圧するという“ワルキューレ作戦”を巧みに利用してヒトラーを暗殺し、ナチスの政権を転覆させて実権を掌握するというものだった。

1942年に実際に起きた「エンスラポイド作戦」をもとに巨匠F・ラング監督が作り上げた、反ナチ・レジスタンス映画の傑作。第2次世界大戦中、ナチス・ドイツ占領下にあったチェコのプラハで、死刑執行人の異名を取るナチの非情な高官が暗殺されるという事件が発生。彼を暗殺したレジスタンスの闘士フランツは、逃走中、危ういところをマーシャという女性に救われ、彼女の家にかくまわれることに。一方、ゲシュタポは、暗殺犯を捕らえるまで市民を無差別に殺していくと宣言して、弾圧を強化。マーシャの老父も連行されて、フランツは苦悩を募らせていく。

巨匠ジョン・ヒューストンが『マルタの鷹』の翌年に同じ主要キャストで撮り上げた反日プロパガンダ映画。窃盗犯の汚名を着せられた米軍大尉が居場所接近し……。

ハンニバルはリトアニアで名門貴族の子息として生まれた。1944年、戦争で両親を失った彼は、妹ミーシャとふたりで隠れ家で暮らし始める。しかしある日、脱走兵たちにミーシャを殺され、ハンニバルは心を閉ざしてしまう。8年後、叔父を頼りにフランスへ向かったハンニバルは、叔父の日本人の妻レディ・ムラサキに迎え入れられる。ハンニバルは彼女のもとで高等な教育を受けるが、その一方で心の中に眠る残虐性を目覚めさせる。

第二次世界大戦末期。インド洋では、次々と艦船を撃沈するドイツ軍のUボートが連合軍にとって大きな脅威となっていた。その阻止を命じられた連合軍のルイス・ピュー中佐とキャビン・スチュワート大尉は、ポルトガルに停泊する艦船がドイツ軍に情報を流していることを突き止める。だが、ポルトガルは中立国のため、攻撃を仕掛けることはできない。そこで、民間人を装った高齢の退役軍人たちによる極秘作戦を計画する。