三国時代の中国。漢の丞相の曹操(のちの魏の礎を築いた)は、北部を平定した後、南部も制圧するために兵を進める。その目的は、天下統一に邪魔な劉備・孫権の抹殺だけでなく、今は周瑜の妻となった天下一の美人小喬の奪取にもあった。荊州にいた劉備軍は南下して軍を立て直そうとするが、途中の当陽県長坂にて追いつかれ、敗走する。 夏口へ逃げた劉備は、部下の諸葛亮(孔明)の提案に従い、孔明を孫権(のちに呉を建国)のもとへ派遣する。孔明は孫権の総司令である周瑜と意気投合し、2つの勢力は共に曹操と戦う同盟を結ぶ。孫権は数万の軍勢を派遣し、劉備軍とともに長江の赤壁付近で曹操軍と相対し、両者互いに決戦のために水軍と陸軍を動かすのだった。

1968年1月、北朝鮮特殊工作部隊による韓国大統領府襲撃未遂事件が発生。同年4月、韓国政府はその報復として仁川沖のシルミド (実尾島)に死刑囚ら31人の男たちを集め、極秘に金日成暗殺指令を下した。こうして31人は、当時の暦から名付けられた684部隊の特殊工作員として、過酷な訓練を開始する。3年後、優秀な工作員に仕立て上げられた彼らに、いよいよ実行命令が下される。しかし、政府の対北政策は決行目前になって大きく転換、北への潜入に向け行動を開始した部隊に急遽命令の撤回が告げられる。

ブエノスアイレスの刑務所にテロリストのヴァレンティンとホモセクシュアルのモリーナは同じ監房に入れられた。二人の間に恋愛感情が芽生えるが……。社会から断絶した二人の男の愛を描いた、ウィリアム・ハート主演の衝撃作。

21世紀末、地球人は宇宙への進出を果たす。やがて激しい星間戦争が勃発し、地球人はドラコ星人と一進一退の攻防戦を繰り広げていた。ある日、ドラコ星人の戦闘機を深追いした地球人パイロットのダビッジは、相手を撃墜しながらも未知の惑星に不時着してしまう。その不時着した惑星の環境は想像を絶する厳しさだった。やがて彼は、同じく不時着したドラコ星人のジェリーと遭遇。敵同士として対立する2人だったが、生き延びるためには協力していくしかない。こうして力を合わせてサバイバル生活を共にするうち、2人の間には友情が芽生えていく。

激しいセックスに没頭している最中に、幼い一人息子を窓からの転落事故で失ってしまった夫婦。深い悲しみと自責の念に苛まれる二人は遠く森の中の山小屋にこもり、悲しみと絶望を癒そうと試みるのだが、そこに待ち受けていたのは、彼らが救いを求めたはずの“自然”による、異常な現象の数々だった…。癒されるどころかさらに神経を病んでいき、精神が崩壊してゆく妻は、セックスによる傷はセックスでしか消せないとばかりに、病的なまでに夫にセックスを要求する。それは殆ど逆レイプに等しい営みだった。一方の夫は、妻の為に精一杯の努力をするのだが、その甲斐なく、事態は更に悪化していく…。やがて極限の精神状態に達した妻は、夫の身体にある術を施し、やがて、自分の身体にもある行為を執り行う。果たしてのその行為、その真意とは?そして、現代のアダムとイブが、愛憎渦巻く葛藤の果てにたどりついた驚愕の結末とは・・・?<ラース・フォン・トリアー監督が過激な性描写とヴァイオレンス・シーンで見せる問題作。幼い一人息子を転落事故で亡くした夫婦が、絶望を癒すために山小屋へ。だが異常現象のせいで精神を病んでいく……>

トルストイの同名小説を基にした戦争大河ドラマ。19世紀の帝政ロシアの末期、ロシアを巻き込んだ戦争を背景に、貴族の私生児ピエール(H・フォンダ)と伯爵令嬢ナターシャ(A・ヘプバーン)の恋愛劇を描く。 19世紀、帝政ロシア末期のモスクワ。フランス軍の侵攻がささやかれる中、貴族の私生児ピエールはロストフ伯爵の令嬢ナターシャに想いを寄せていた。そんなある日、親友アンドレイ公爵から知らせを受け、危篤の父を看取るピエール。やがて彼は、亡くなった父の莫大な財産を相続し、それを目当てに接近してきた貴族令嬢ヘレーネと結婚することに。一方、アンドレイは妊娠した妻を残して戦地へ赴くも敗戦の憂き目に遭い、負傷帰還兵となってしまう。そんな彼は、いつしかナターシャと愛し合うようになる