初監督作品が高く評価された根本昌平は、主演女優の衣笠不二子と結婚した。しかし映画は興行的にはまったく振るわず、その後1本の映画も撮ることなく歳月が過ぎる。ある日、以前CM撮影で訪れた南の島アラニアの酋長から、日本に行くので4月1日に根本家に立ち寄るとのエアメールが届く。

昔の恋人がエイズの陽性だったことから、自分のエイズ感染を知った圭子。自殺未遂の果てにようやく恋人に感染の事実を打ち明けるも、彼はその事実を受け止めることができず、圭子のもとを去ってしまう。そんななか、圭子が妊娠していることがわかり…。