20世紀初頭のアメリカはモンタナ州で牧場を経営するラドロー家。第一次世界大戦の余波に飲み込まれる3兄弟の悲劇を、男女の人間模様を絡めて壮大なスケールで描いた感動作。

父の死をきっかけに別々の道を歩みはじめ、それぞれの人生で悩み迷っていたホイットマン家の3兄弟、フランシス(オーウェン・ウィルソン)、ピーター(エイドリアン・ブロディ)、ジャック(ジェイソン・シュワルツマン)。あるとき、事故で九死に一生を得たフランシスは、兄弟のきずなを取り戻すため、弟たちをインド旅行に誘う。

1970年代、脇役俳優のオームは人気女優シャンティに恋をするが、シャンティは売れっ子プロデューサーのムケーシュと密かに結婚・妊娠していた。しかし、ムケーシュは、妻の妊娠を喜ぶどころか疎ましく思っており、ある晩、撮影中の映画のセットにシャンティを呼び出し、罠にはめて殺害。シャンティを助けようと駆け付たオームも、映画スターのカプール夫妻の車にはねられてしまい、搬送先の病院で息を引き取る。オームの死亡と同じ時、同じ病院でカプール夫人は男児を出産。その男の子はオームと名付けられて育ち、30年後、スター俳優として活躍するが……。

シカゴ郊外の高級住宅街で暮らす高校生ジョエルは、裕福な家庭のひとりっ子。卒業を控えて浮かれる彼は、両親が休暇で不在中、悪友にそそのかされて美人売春婦のラナを家に呼ぶ。そこで有頂天になったジョエルだが、はめを外しすぎて父のポルシェを壊してしまった。高額な修理費が払えない彼は、両親がいない自宅にラナの仲間の売春婦たちを集めてパーティーを開き、参加者から会費を集めてひともうけと皮算用するのだが…。

1966年のパリ。政府から首都圏整備拡張計画が交付され、至る箇所に新興団地や道路が建設されていく。パリ郊外の公団住宅に住む人妻ジュリエットは、ガソリンスタンドに勤める夫の稼ぎが悪いため、昼間に売春を行っていた。幼い娘を託児所に預けてからカフェで客を待ち、今日も若い男を安ホテルに連れ込んで一仕事する。そして彼女の行きつけの美容院で働くマリアンヌも、あるアメリカ人に電話で誘われてホテルへと向かう。

サンフランシスコ市警の刑事スコットは、交渉人(ネゴシエーター)として数々の事件を解決してきたが、無鉄砲な行動のために署内では厄介者扱いされ、恋人とも破局寸前にまで陥っていた。そんなある日、宝石強奪犯のコーダによって相棒の刑事が殺害されてしまう。怒りに震えるスコットだったが、署長はそんな彼を新人ネゴシエーターのケヴィンの教育係に任命する。この命令を不服に思う彼だったが、後に二人でコーダを追い詰めていく。