香港警察では、最大麻薬組織のボス、チュウ・タオを摘発する重要な捜査会議が行なわれていた。チェン・カクー刑事は山奥のスラム街で張り込みしチュウの秘書サリナを逮捕した。その隙にチュウに逃げられてしまうがチュウ一味にジャックされた路線バスを必死に追跡しチュウの逮捕も成功する。ある日、司法取引に応じたサリナが釈放され、身辺警護を命じられたチェン刑事は、彼女の出廷を妨害しようとするチュウの部下たちと激しい闘いが始まる。

ミスター・ハンが3年に1度開催する武術トーナメントへの招待を受けた少林寺の高弟リーは、国際情報局のブレイスウェイトに犯罪組織の疑いが高いハンの島の内偵を依頼される。準備の為に一度帰郷したリーは家人から、数年前ハンの屈強な手下オハラの仲間達によって追い詰められた姉スー・リンが自害を遂げた事を聞き、ハンへの復讐を誓う。

列強進出が著しい清朝末期の広東。酔八仙(酔拳)を会得したものの、酒の勢いで暴走してしまうフェイフォンは、父ケイインから酔拳の使用を禁じられていた。一方、イギリスが領事館を通じて中国の国宝を国外へ密輸していた事実を察知した武術家マンケイは阻止に動く。ひょんなことからマンケイと知り合い事情を知ったフェイフォンだったが、やがて英国の魔手が彼とその仲間に及ぼうとしていた。

カンフー道場のドラ息子、ウォン・フェイフォンは練習は真面目にしない、町に出れば悪戯ばかりという放蕩ぶり。見兼ねた父親は、息子を改心させようと、カンフーの達人ソウ・ハッイーを呼び寄せた。厳しい修行で知られるソウ・ハッイーの元での修行を強いられたウォンは、酔えば酔うほど強くなる、という秘伝の拳法“酔八仙”を受け継ぐために苛酷な修行に励む。

ブルース・リーが企画・監督・脚本・主演・武術指導・ひとり5役を務めた主演第3作。知人がイタリアで経営する中華レストランがギャングの地上げにあって苦しんでいる事を知り、単身ローマに降り立つタン・ロン。彼の存在を快く思っていなかったレストランの従業員たちもチンピラたちを瞬く間に倒したタン・ロンに心酔する。だがギャングの嫌がらせとタン・ロンの防衛戦は次第にエスカレートしていく。やがてギャングのボスはタン・ロン打倒のために凄腕の空手家を呼び寄せるのだった……。

舞台は古代の中国。安住の地で知られる平和の谷が凶悪なカンフー使い、タイ・ランに狙われてしまう。しかし彼に対抗できるのはウーグウェイ導師が選んだ伝説の「龍の戦士」だけだ。 そこでマスター・モンキーやマスター・カマキリといったカンフーの達人たちが選抜大会で腕を競うが、ウーグウェイ導師が選んだのは何とぐうたらで小心者のパンダ、ポー。カンフーへの熱意だけは人一倍のポーは達人の師匠・シーフー老師に弟子入りする。

ユエン・ウーピン監督が、19世紀中国の武術家ウォン・フェイフォンの弟子である実在の人物ラム・サイウィンの活躍を、サモ・ハン・キンポー主演で描いたカンフーアクション。ウォン・フェイフォンの道場・宝芝林に入門した正義感の強い青年ウィンは、コウ師父率いる五龍堂道場のずる賢い門下生たちと対立してばかりいた。そんなある日、ウィンはコウ師父の息子ホイに殺人の濡れ衣を着せられ、口封じのために弟まで殺されてしまう。復讐を決意したウィンは必殺拳・十二橋を修得し、強敵たちに立ち向かう。

スペイン・バルセロナ。カンフーの達人トーマスとデビッドは、ある日、怪しい男たちに追われる謎の美女シルビアを助ける。友人のヘボ探偵・モビーの手を借り、実はシルビアが伯爵の娘で、彼女の遺産を狙う伯爵の弟が一味の黒幕だと知ったトーマスたち。だが度重なる激しい襲撃に、ついにシルビアがさらわれてしまう。3人は彼女を助けるため、最強の戦闘集団と壮絶な肉弾戦を繰り広げる! ジャッキー、サモ・カン、ユン・ピョウの黄金トリオが再集結し、バルセロナを中心に全編オールロケを敢行。終盤には3人それぞれの決闘シーンがあり、中でもジャッキーとマーシャルアーツ世界王者ベニー・ユキーデが拳を交える、スピーディな攻防は圧巻だ。

日本軍統治下の台湾。港で入国審査を待つミウの荷物を盗んだスリの青年ロンは、実は彼女が日本軍の弾圧を逃れ、上海からやってきた名門拳法道場・精武会師範の娘ライイーであることを知る。根は素直で正義感の強いロンは、台湾の武人を眼の敵にして横暴な振る舞い続ける大和門道場の日本人たちに反感を抱き、精武門に入門。厳しい修行に励んで幻の武術・迷踪拳を修得、大和門道場との前面対決に立ち上がる。 伝説の武道家スター、ブルース・リーの名作で、ジャッキー・チェンがスタントマンとして参加した「ドラゴン 怒りの鉄拳」の正式な続編。ロー・ウェオ監督ら主要スタッフが再集結。この作品で成龍と改名したジャッキーが第二のブルース・リーとして売り出された。前作の設定を受け継ぎつつ、ジャッキーの明るい個性を活かした作品に仕上げているが、最後には衝撃の結末が待ち受ける。

総督の60歳の誕生日を祝う宴会でにぎわうチーフォン家。そこに、総督の息子、シャオレイが現れ、歓談していた客人を追い払ってしまう。怒る父親にシャオレイは「人面桃蜂党がやってくる」と告げる。15年前、総督によって退治された盗賊団、人面桃蜂党の首領の娘、ディンが、殺された両親の復讐のために街に戻ってきたのだ。シャオレイは、自分の子をお腹に宿した恋人チェンチェンに対してわざと冷たく振る舞い、彼女が家を出ていくよう仕向ける一方、自分はすでに決死の覚悟を決めていた。そしてその晩、冷酷無比な人面桃蜂党が現れる。チーフォン家は皆殺しにされるが、シャオレイだけは一命を取り留める。そして彼は信頼する友と一緒にいるはずにチェンチェンを追いかけて旅に出ることに。その道中シャオレイは、思いも寄らない陰謀、愛、裏切りに出会うことになる…。 ロー・ウェイ監督に見込まれたジャッキー・チェンが現在と同じ成龍という芸名となってから3本目の主演作で、シリアスな物語と力強いカンフーシーンが印象的な時代劇。武侠映画の巨匠監督キン・フー作品でお馴染みの名女優シュー・フォンが、ジャッキー扮する主人公に愛憎を抱く無敵の女剣士を見事に演じ、作品に風格を与えている。