ジョン・A・ルッソの原作を、CM監督出身のジョージ・A・ロメロが監督した歴史的作品であり、ゾンビ映画の記念碑的作品。全編に横溢するカニバリズムや反モラル的ラストなど当時のタブーに挑戦した内容は、根底に流れる独自のヒューマニズムが制作当時の世相を反映しており、賛否両論あったがロングランを続けた。結果として、ニューヨーク近代美術館にも所蔵されるカルト・クラシックとなっており、アメリカ国立フィルム登録簿に永久保存登録されている。父の墓参りの途中、バーバラと兄のジョニーは生ける屍に襲われる。兄を殺された恐怖と悲しみの中、バーバラは近くの民家に逃げ込む。民家には黒人青年のベンのほか、若いカップル、中年夫婦と大怪我を負ったその娘が集まってくるが、外部との連絡も取れないまま、周囲はゾンビの群れに取り囲まれていた。ドアや窓を塞ぎゾンビの侵入を防いだうえで脱出の方策を探るベンに対し、地下室に籠ることにこだわるハリーが対立する。ゾンビたちが人間を食い殺していることをテレビで知ったバーバラたちは、最寄りの避難所への脱出を試みる。
物質移動と遺伝子組み換えについて研究している科学者セスは、物質を別の空間に転移する新装置“テレポッド”を発明する。セスと出会った雑誌記者のベロニカは装置のことを特ダネにしようと彼に提案し、やがて2人は愛し合う仲になる。やがてセスは自ら“テレポッド”の実験台になるが、装置の中に1匹のハエがまぎれ込んでいたせいで、彼の肉体に異常な変化が。なんとセスの肉体に、少しずつハエのような特徴が現われてくる。
子供たちの無表情な顔と衝撃的なラストで印象的だったSFホラー「未知空間の恐怖/光る眼」の続編。但し前作のその後を描いている訳ではなく、大幅なアレンジを施したリメイク作。国連が全世界の学童を対象に行なった知能検査の結果、超人的な能力を持った少年少女が全世界に6人いる事を知った科学者たちは彼らをロンドンに呼び研究を開始する。そして彼らの母親の全てが男性との性交渉をしていないにも拘らず彼らを生んでいた事が分かり、学者たちは驚きの表情を隠せないでいた。そんな時、彼らの能力に気付いた各国はその力を国家的に利用しようと子供たちを急遽帰国させようとする。しかし子供たち6人は突然集まり始め、廃虚と化した教会に女性の人質を取って篭城を始めるのだった……。