名匠ピーター・ウィアーが、6500kmを踏破した男たちの実話を映画化。第2次大戦下、極寒のシベリアの強制労働収容所から脱出したポーランド兵のヤヌシュたち。凍てつく森を、灼熱の大地を、装備もないままひたすらに歩き続けることに……。
「ライトスタッフ」で一躍有名になったP・カウフマンが68年のチェコ動乱、いわゆる“プラハの春”を題材にして描いた超大作。若者の間に芽生えた民主化要求の波がソ連軍の軍事介入で圧殺されていく中、プレイボーイの医師と二人の女の青春が鮮烈に描かれる。古いニュース・フィルムと本編の画調を完璧に合わせるという離れ技を、ベルイマン作品で鳴らした名カメラマン、スヴェン・ニクヴィストが見事にやってのけている。